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ホームヘルパーという言葉は、今では知らない人はいないと思います。介護と言えばホームヘルパーを思い出すほどです。ではホームヘルパーとは具体的にどういう職種なのでしょうか。
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認知症ケアの7原則というのを、「痴呆(ちほう)論」(雲母書房)という本で、提案している。

 その1番目は「環境を変えない」である。
引っ越しや施設入所、入院などで急速に惚(ぼ)けてしまったという話はたくさんある。
私にはこの事実だけで、認知症が脳の病気であるというのは無理があるように思える。
引っ越した老人だけがどうして脳の病気になるのか説明がつかないではないか。

 老人は老いという、人生で初めての体験に直面している。
新しい自分に適応するのに精いっぱいだ。
そこに、引っ越しや施設入所によって環境まで新しくなるのだから限界がくる。
どうしていいかわからない、自分が自分だということすらわからなくなる。
それを“問題行動”として訴えているのだが、周りは理解してくれない。
そのストレスで脳細胞の再生が困難になり、委縮や変性をきたすと考えたほうがよさそうだ。

 だから私たちがすべきことは、住み慣れた環境での生活をできるだけ続けられるように援助することだ。

 友人の<a href="http://cared.jp/k/s_kea.html">介護支援専門員(ケアマネジャー)</a><br>は、一人暮らし老人のAさんのことで悩んでいる。
長男から「引き取って一緒に暮らしたい」という申し出があったのだ。
Aさんは年相応に物忘れはあるものの、近所の顔見知りに囲まれ、毎日、畑の野菜の世話をすることで何とか暮らしている。
長男のところでは顔見知りも畑もない。
Aさんの方言も通じないだろう。

 「なんとかこの町で支えていくほうが、本当の親孝行ですよ」と言いたいが、支える武器のはずの介護保険サービスが十分ではないところが友人の悩みなのである。(三好春樹=「生活とリハビリ研究所」代表)

(2007年4月24日  読売新聞)

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